公開日: テックブログ

サービシンクにおける生成AIの向き合い方って?

サービシンククリエイターチームマネージャーの上田です。
カタカナばっかりの自己紹介ですね。数えたら26文字中、21文字がカタカナでした。

サービシンクでは、生成AIの研究に力を入れています。
特に2025年は、「生成AIを案件にどう活かすか?」をテーマに、私が統括するクリエイターチームでも研究を進めています。
なお、クリエイターチームとは、一言でいえばサービシンクのエンジニア集団です。2025年9月現在、14人が在籍しています。

研究にあたっては、まず「どのような観点で案件に活用できるか」「活用にあたって、どのような研究が必要か」といったテーマでブレストを行いました。
そこから生まれたアイディアをもとに、研究内容ごとにチームを組み、協力して取り組んでいます。

具体的な研究成果については、彼ら/彼女らのテックブログに譲るとして、本記事ではもう少し前段階の話をしたいと思います。

つまり、

サービシンクは生成AIについて、どう考えているのか

について、ご紹介いたします。

まず大前提として、サービシンクは、生成AIの利用を推進しています。
というのも、生成AIを使えなければ、この先クリエイターとして時代を生き抜くのは難しいと考えているからです。

特にIT最先端のアメリカでは、AIの台頭によりエンジニアの大規模なリストラや就職難が現実となっています。
日本ではまだその傾向は薄いですが、いずれ同じ未来が訪れることは避けられないでしょう。

クリエイターという職種が完全にAIに置き換わるかどうかは、依然として慎重に見極める必要があります。
しかし、生成AIが業務の一部を確実に代替できることは明白です。その分、間違いなくクリエイターとして活躍できる人数は減ります。そして、熾烈な競争を勝ち抜くために、より高いスキルセットが求められる時代になるでしょう。

このようにAIによる効率化が進む中で、「僕は生成AIが使えません」という人がいれば、それは「僕はエディタを使えません」というクリエイターと同じです。
そんな人が「高いスキルを持つ人材」として認められることはありません。

だからこそ、今、使え。……というのがサービシンクの基本方針です。

ただし、ただなんとなく生成AIを利用していると、気づけば生成AI”に使われる側”になってしまうのが恐ろしいところ。そうなればクリエイターと非クリエイターの差はなくなり、優位性は生まれません。
我々クリエイターは、生成AI”を使う側”に回らなければならない、ということを、よくよく肝に銘じる必要があります。

具体的に今、クリエイターには何が必要なの?

では、生成AI”を使う側”に回るために、クリエイターには何が必要なのでしょうか?
「それが分かったら苦労せんわ」という心の声が聞こえてきそうですね。

個人的な考えを記載しますと、生成AIの躍進に対するポジティブな反応とネガティブな反応、そしてその両方のバランスを取りながら、思考から行動へとつなげる能力が求められているように思います。
具体的なスキルセットを挙げると、次の4つです。

  1. 好奇心・研究心:「AIはこんなこともできるんだ!」という驚き、学び、研究する姿勢
  2. 健全な危機感:「ここまでAIができるなら、自分はどうなってしまうのか……」という焦燥感
  3. 思考力(メタ認知能力):1と2のバランスを取りながら、今の自分に必要なスキルを的確に予測する力
  4. 行動力:3の思考結果をもとに、日々正しい努力を積み重ねる力

こんなところでしょうか。
……こんなところでしょうか、と言いつつ、やはり私自身も生成AIの躍進にはものすごく恐怖を覚えます。
「これまでのキャリアは何だったのか」と黄昏れることもありますが、特にベテラン選手ほどプライドを早々に捨てて、これらのスキルセット習得にコツコツ取り組んだ方が良さそうです。

さて、スキルセットの中身を詳細に見てゆきましょう。

多くのクリエイターは、1に偏って「うおおおおおおおお!!!!」と突き進むか、2に偏って「自分の将来、どうしよ……」と悩むかのどちらかではないでしょうか。
しかし私は、1と2の両方が必要だと考えます。
というのも、生成AIと人間の役割分担はまだ定まっておらず、結論も出ていないのですよね。
そのため、状況が目まぐるしく変化する中で、ポジとネガの両軸にアンテナを張って情報収集し、柔軟かつ迅速に方向転換できる力が欠かせないと思っています。

次に、3の「思考力」。これは具体的な作業スキルというよりも、メタ認知能力に近いものです。
日々変化する状況をもとに予測し、深掘りし、判断し、自分を客観視して、必要なスキルを洗い出し、目標や戦略を立てる。そうした一連の思考が求められます。
その中で必要と判断されるスキルには、「生成AIに適切に指示できる力」「生成AIのアウトプットを評価する力」などがあります。さらに、AIが代替できない「パーソナルスキル」も重要なものの1つです。

そして最後に、4。思考したことを行動に移し、実践を積み重ねる力です。

結局、どのスキルが一番重要なのかしら

さて、必要なスキルが4つも挙がってきてしまいましたね。
結局、この中でもっとも重要なスキルはどれなのでしょうか?

私は、3の「思考力(メタ認知能力)」だと思います。
そして、この思考力を土台として生まれる周辺スキルこそが、ポータブルスキルです。

テクニカルスキルは、生成AIのアウトプットを評価するうえで不可欠です。
しかし、それだけに依存していては、結局のところ、生成AIと同じ土俵で競うことになってしまいます。

真に生成AIを“使う”スキルとは、生成AIの回答を一段高い視点から指示・評価・調整できる力です。
つまり「どんな状況においても内容を俯瞰し、必要に応じてやり方を変えられる力」を指しており、これはまさに、ポータブルスキルの定義と重なります。
だからこそ、ポータブルスキルの習得こそが、生成AIを利用する上で非常に重要な鍵を握るのです。

2014年度に厚生労働省が発表した「キャリアチェンジ支援事業」から注目されるようになった言葉、「ポータブルスキル」。
当初は異業種への転職を支援する文脈で使われていましたが、生成AIが台頭してきた今こそ、変化の速い複雑な時代を生き抜くために必須の考え方となってきたのではないでしょうか。

思考力を鍛えるために〜サービシンクの場合〜

ポータブルスキルの土台となる「思考力」を鍛えるために、サービシンクのクリエイターチームでは、2週間に1回、1時間のワークショップを実施しています。
テーマは抽象的なお題から現場レベルの具体的なお題まで幅広く、毎回異なる切り口で思考を深めます。

ワークショップでは常に「考え方」そのものが問われます。

  • お題の目的は何か?
  • なぜその回答に至ったのか?
  • どう考えればもっと良くなるのか?

こうした問いに向き合い、正解のない状況から答えを模索する。その過程で、参加者はうんうんと脳みそから汗をかきながらも、真剣に考え抜きます。
けしてスマートな作業ではなく泥臭いトレーニングに辿り着きましたが、結局、こうしたプロセスを積み重ねられる人こそが「思考力のあるクリエイター」であり、この生成AI時代に戦えるクリエイターだと考えています。

ワークショップの詳細にご興味のある方は、ぜひお気軽に弊社までお問い合わせくださいね。

それでは次回のテックブログからは、生成AI研究の発表をお楽しみに!

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