ピラミッドの中を探検!横浜『Immersive Journey』体験レポート
横浜で最新VR体験!『Immersive Journey』ピラミッド探検レポート|サービシンク
こんにちは。サービシンクの藤原です。先日、2024年12月1日に横浜駅近くの「アソビル」に新しくオープンした最新XR体験型施設「Immersive Journey」に行ってきました。今回はそこで開催中の「Horizon of Khufu: An Immersive Experience」というVRコンテンツを体験し、ピラミッド内部や4500年前のエジプトを歩き回るリアルな冒険を楽しんできたので、その様子をレポートします。
『Immersive Journey』とは?
「Immersive Journey」は、広大な室内空間を活用し、最新のXR技術を駆使して没入型体験を提供するエンターテインメント施設です。VRゴーグルを装着して現実世界を忘れるほどの没入感の中で、冒険や体験を楽しむことができます。
今回参加した「Horizon of Khufu」はフランスの企業が制作したVRコンテンツで、クラウドファンディングを経て日本での開催が始まりました。参加者はクフ王のピラミッド内部を探索しながら、古代エジプトの雰囲気を堪能することができます。途中からは、4500年前のエジプトの風景が広がり、まるでタイムトラベルをしているかのような感覚に。広い空間を実際に歩き回ることで、座って体験するだけのVRコンテンツとは一味違うリアルな体験が楽しめます。
ピラミッドを歩き回る没入体験
施設内にはモノトーンの幾何学模様が描かれた空間が広がっています。結構広いです。渡されたVRゴーグルを装着すると視界は完全にVRの世界で埋め尽くされ、この不思議な部屋は一切見えなくなります。普段Apple Vision Proを使っていて、ゴーグルを着けたまま歩き回ること自体には慣れていましたが、現実の空間が全く見えない状態で歩くのは初めての経験でした。はじめは壁に当たらないかとか不安も感じましたが、安全対策がしっかりされていて、その不安もすぐに消えました。始まって1分くらいでもう気楽に歩き回るようになっていたと思います。
安全な移動をサポートする仕組みは主に以下のようなものがありました。
- 壁に近づくとVR空間内に警告が表示される
- 他のプレイヤーの位置は影のようなアバターで表示される
- プレイヤー同士のルートが交錯しないよう制御されている
コンテンツの体験中はスタッフの方が監視してくれているそうですし、体験開始前のチュートリアルでは「床に表示されるこの枠の中を歩けば安全」と案内があるので、非常に安心感を得ることができました。そのお陰で自由に動ける感覚がとても心地よく、実際にエジプトの遺跡を探索しているような臨場感がありました。
出口側の部屋には開発パネルがあり、先ほど見ていた資料の解説や製作者からのメッセージが壁にディスプレイされている他、メイキングの様子をまとめた動画を見られるコーナーもありました。ここには椅子が用意されているので、一息つくのにもちょうど良かったです
感じたリアルさと課題
ピラミッド内部の描画は非常に精密で、石の質感や木の彫刻のディテールにこだわりが感じられました。また、環境音やツアーガイドの声が反響する演出も没入感を高めていました。
制作には考古学者の監修が入っているらしくストーリーやオブジェクトは正確にできているとのことで、とても勉強にもなりました。王の間に置かれている棺や、使われている石の大きさなど、写真で見るのとは明らかに異なる説得力があります。床の石の上を自分の足であるいて「縦が5歩で横が2歩くらいか」などと自分の体を使ってスケールを体験できるのも面白いです。
高所を移動する場面では、床が続いていると頭では分かっていても、VR空間で地面が切れている映像を見ると本当に怖くて動けなくなりました。この感覚はXRならではで、現実とバーチャルの境界がいかに曖昧になるかを実感しました。
ただしVR空間では自分の手足が見えないため、自分の動きに少し違和感を覚えました。実際の足の動きをキャプチャするのは難しいとしても、手だけでいいので映してくれたら現実感が増すのではないかと思います。ところでこの問題については、例えばVRChatのようなプラットフォームでは人型でないアバターもあるらしいので、その違和感をどう捉えているのか興味があります。
あとは体験時間が結構長いです。大ボリュームで様々な姿のエジプトとピラミッドを見ることができてとても満足度は高いのですが、あまり出歩かない人は途中で疲れてしまうかもという感じもします。大きな空間でたくさんの人が同時に歩き回るコンテンツなので難しいかもしれませんが、途中実際にベンチに座って休めるような体験を織り交ぜるようにできたら嬉しいですね。
これから期待すること
私は今回一人で体験しましたが、グループで参加する場合、同じグループのメンバーはハンドルネーム付きのアバターで表示される仕組みになっているそうです。次回、友人を誘ってみれば、さらに楽しい体験になるかもしれません。
エジプトツアーに続いて、イマーシブビデオで人気の恐竜系とか、新しいコンテンツが出てくるのが楽しみになりました。ジュラシックワールド、やってほしいな。XR技術を活用すれば、エンターテインメントにとどまらず、教育の分野など幅広い用途で活用できる可能性が広がると感じます。特に、ただ映像を見るだけでなく、自ら歩いて体験することで遺跡の大きさや広さを実感できる点は、とても有意義だと思いました。
まとめ - XR技術が広げる未来の可能性
今回の「Immersive Journey」での体験は、XR技術がもたらす没入感の高さと、現実世界との境界を曖昧にする力を実感させてくれるものでした。一方で、手足の視認性や休憩の取りやすさなど、まだ課題も見えました。
これらの課題を克服し、さらなる技術革新が進めば、XRは日常やビジネスに欠かせない存在になるでしょう。次回、新しいテーマやコンテンツが発表された際には、またぜひ参加したいと思います。
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