ホームページを改善する7ステップ!押さえるべきポイントと注意点

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ホームページ収益につなげるためには、定期的な改善が必要です。
しかし、「改善策を実行しているけど、効果が出ない」と悩まれている方もいらっしゃるのではないでしょうか?

ホームページの改善はデザインも大切ですが、KPIの達成状況確認や分析検証を行わなければ十分な効果は得られません。

この記事ではホームページの改善方法やポイント、注意点について解説します。 より効果的なホームページを作りたい方は、ぜひ参考にしてください。

 


1. ホームページを改善するための7つのステップ

7段の階段

ホームページの改善は、ただ闇雲に行えばよいわけではありません。 しっかりと手順を踏み、プロセスを介して実行していく必要があります。

では、どのように進めればよいのでしょうか?
ここでは、ホームページを改善する7つのステップについてご説明します。


1-1. 【Step1】改善目的と目標を定める

まず、なぜホームページを改善するのか、どのようにしたいのか目的目標をはっきりさせましょう。 どのようにしたいのか、具体的な内容としては次のようなものがあります。

  • アクセス数を上げたい
  • コンバージョン率を上げたい
  • ブランディング効果を上げたい
  • SEO対策を強化したい など

何を目的としているのかによって、取り組むべき施策や優先順位は変わります。 ホームページの改善に取り組むときは、担当するメンバー全員で目的と目標を確認し、方向性を合わせましょう。

ゴールを決めて取り組むと、何をすべきかより明確になります。 このときに決めるゴールは「アクセス数を増やす」などのざっくりとしたものではなく、「月間UU数を◯◯件にしたい」など具体的な数値を設定してください。


1-2. 【Step2】ホームページを分析する

次に、ホームページのアクセス解析などを行って現状を把握し、問題点を分析します。 根本的な問題点が把握できていなければ、適切な改善策は見つけられません。

ホームページの分析方法には「定量分析」と「定性分析」があります。 必要に応じて両方を組み合わせてください。
ホームページ分析でよく見るデータは、次のようなものです。

▼ホームページ分析でよく見る情報

  • セッション/UU/PV
  • ユーザ属性
  • 使用デバイス
  • アクセス数の多い時間や曜日
  • 流入経路
  • 流入検索キーワード
  • ホームページ内行動・回遊
  • 離脱の多いページ
  • クリックや滞在時間が長いコンテンツ・ページ内で離脱の多い場所 など

セッションやUU・PVでは、ホームページのアクセス状況がわかります。 似たような指標ですが、計測対象が異なります。 ホームページの目的によって、どの指標を重視するのか異なるため、状況に合わせて使い分けてください。

クリックされる頻度の高い場所やユーザの滞在時間が長いコンテンツ、離脱の多い場所については、ヒートマップを利用しましょう。

ヒートマップには「熟読エリア」「終了エリア」「クリック位置」を可視化できる機能があります。 また、どこのページがよく読まれどこまで読まれているのか、どの位置をクリックしているのかがわかります。
そのデータをもとに、なぜ読まれていないのか、ユーザにとってわかりにくい部分がないかなどを検討しましょう。

データ分析について、さらに詳しく知りたい方は「ホームページ分析のコツは?分析の種類と課題の見つけ方を解説」をご覧ください。

また、ホームページ分析で見るべき情報については、次の章「2. ホームページ分析で見るべきポイント」でも詳しくご紹介します。


1-3. 【Step3】課題を探す

データ分析で得られた結果をもとに、どのような課題があるのかピックアップしましょう。

課題を見つけるポイントは、客観的にデータを見ることです。 なんとなく課題を抽出するのではなく、なぜこのような課題があげられるのか、根拠をもとにした洗い出しが大切です。

データを解釈する際、どうしても見立てに合った解釈をしがちになります。 しかし、それではホームページが抱える本来の課題が見えなくなる恐れがあります。 なるべく主観的ではなく、ホームページを閲覧するユーザ視点で見つけるようにしましょう。


くつろぎながらスマートフォンを見る女性

1-4. 【Step4】仮説を立てて改善策を考案する

課題に対して具体的にどうすれば解決できるのか、仮説を立てて改善策を考えていきます。

Step3で抽出した課題に対し、どのような原因が考えられるのか仮説を立てます。 その仮説を解消するために、改善策をいくつか考えていきましょう。

改善策の内容によって社内担当者だけで解決できる施策なのか、デザイナーやエンジニアなど専門の技術者にも依頼しなければならないのかなど、必要なリソースが異なります。 外部の会社にお願いしなければならない内容であれば、時間や予算なども考えなければなりません。

どの程度リソースが必要なのかも考慮して、改善策を効率よく実行できるように計画を立てていきましょう


1-5. 【Step5】改善策を実行する

どのような改善策を行っていくのか決まったら、実際に施策を実行します。 改善目的に対して、なるべく効果の大きい課題から優先的に取り組むとよいです。

ただし、改善策を実施するときは1つずつ実行してください。
複数の改善策を同時に実行すると、どの施策が効果的だったのかがわからなくなってしまいます。 必ず1つずつ行い、それぞれについて次のStepである効果検証を行いましょう。


1-6. 【Step6】改善策を検証する

改善策を実施後、一定の期間をおいて、どのような効果があったのかを検証します。 施策の実行前後であらかじめ決めておいた指標に、どのような変化があったのかをみましょう。

もし十分な効果が得られていなければ、その要因をもう一度考えてください。 改善策そのものがよくなかったと安易に結論づけるのではなく、それまでの過程に原因がないのかも検討しましょう。 課題の抽出が甘く、本来の課題を見つけ出せていない、仮説が不十分など、さまざまな要因が考えられます。


1-7. 【Step7】新しい改善目的と目標を定める

効果検証をもとに、さらに改善を積み重ねていきます。 改善策に対して、十分な効果が得られていれば次の目標に向けてどうするのか、効果が得られていなければどこに問題があるのかを見ていきます。

ホームページは、改善策を実施して終わりではありません。 PDCAサイクルを回しましょう。

PDCAサイクルとは「Plan(計画)」「Do(実行)」「Check(評価)」「Action(改善)」のサイクルを回すことです。 なるべく早く、何回もPDCAサイクルを回すことで、よりホームページを効果的に運用できます。


2. ホームページ分析で見るべきポイント

虫眼鏡を持ちこちらを見る男の子

ホームページを改善するためには、分析が大切です。 分析で見るべきポイントについて、さらに詳しくご説明します。


2-1. 希望のターゲットがホームページを訪れているか

商品やサービスのターゲットとなるユーザ層が、ホームページを訪問しているのか確認しましょう。

ホームページは、ユーザに見てもらうことで初めて効果を発揮します。 そのため、アクセスの「数」は非常に大切です。

しかし、ターゲットがホームページを訪れていなければ、一生懸命集客に力を注いでも離脱してしまいます。 どのようなユーザがホームページを訪れているのか、見ておきましょう。

例えば、エリアを限定したサービスを展開しているのであれば、希望エリアからアクセスされているかの確認が必要です。 ターゲットの年齢層や性別を絞っているのであれば、それらの情報を確認してください。

また、ユーザ属性だけではなく、どのようなキーワードで検索されたのかも大切です。 ホームページの目的達成と関連の薄いキーワードで流入されていると、あまり効果は期待できません。 希望の検索キーワードからの流入が少ないようであれば、ホームページ内の情報見直しやSEOへの対策が課題となります。


2-2. 直帰率/離脱率が想定より高いページはないか

直帰率離脱率の高いページがないかどうかを確認しましょう。

直帰率は、最初に訪れたページから1度も他のページに遷移することなく離脱してしまったユーザの割合を表しています。 一方、離脱率は各ページから次のページに遷移することなく離脱してしまったユーザの割合のことです。

直帰率はホームページの業種やジャンル・内容によって大きく異なります。 平均直帰率を見てみると、飲食業界のホームページに関してはメニューや営業時間など、すぐに情報を得られるため、60%台と比較的高いです。 しかし、金融や不動産関係の業界では、複数のページに渡って情報を収集しなければならないため、平均直帰率は低い傾向にあります。

そのため直帰率を見るときは、ホームページの目的に応じて高いのかどうかを判断しましょう。 同業他社の比較的内容が似ているホームページと比べてもよいです。

また、クリック率重視の広告クリエイティブを展開している場合、ターゲットではない人からの遊びクリックが増え、直帰率が上がる傾向があります。 1枚で情報が完結しているランディングページ(LP)や問い合わせ完了ページも直帰率が高い傾向になるため、分析時はこのような点も考慮してください。

他のページへ遷移する可能性の高いページで離脱が多い場合は、そのページに改善点が隠されています。 ナビゲーションの設置や情報量・情報の見せ方、またはホームページと関係のないクリエイティブで誘導しているなど集客に問題がないか確認しましょう。 複数の問題ページが見つかった場合、コンバージョンに近いページから優先的に改善することが一般的です。


2-3. 流入数が多いホームページ訪問経路は何か

どのような流入経路でホームページを訪れているのか確認しましょう。 主な訪問経路として、以下のようなものがあります。

  • 検索エンジン(GoogleやYahoo!など)
  • SNS
  • 外部メディア
  • ダイレクト(ブックマークやメールURL・URL直打ちなど)
  • 配布したチラシやカードに記載したURL など

もし、検索エンジンからの流入を主力と想定していたにも関わらず、流入が少ないようであれば、その原因について改善が必要になります。

検索エンジンによる流入を増やしたいのであれば、SEO対策やコンテンツSEO、コンテンツがターゲットのニーズに合った情報かどうか見直しをするなどの改善策を考えましょう。 SNS経由の流入を強化したい場合は、投稿頻度やクリエイティブの改善、ホームページURLの設置箇所やCTAの見直しがあげられます。


販売ファネルとリード生成

2-4. UI/UXは適切か

ホームページのUI/UXが適切であるか、チェックしてください。

UIとは「User Interface(ユーザインターフェイス)」の略で、ユーザとホームページの接点を意味します。 ホームページのデザインやレイアウトだけではなく、文字のフォントやメニュー・ボタンの操作性など、ユーザが目にするもの、操作するものすべてが含まれます。

一方、UXは「User Experience(ユーザエクスペリエンス)」の略で、ユーザが製品やサービスを通じて得られる体験のことです。 ECサイトで商品を購入する際のUXを例にしてみましょう。 商品に関する情報がすぐわかるレイアウトになっており、購入ボタンや入力フォームが見やすく、入力しやすいと感じるなど、ECサイトの利用を通して感じた印象や体験がUXです。

UI/UXが適切なのかを知りたいときは、ユーザテストを実施しましょう。 実際にホームページを閲覧しながら、以下のような問題点がないかを探ります。

  • ストレスなくホームページを利用できるか
  • 欲しい情報に欲しいタイミングでたどり着けるか
  • 情報の見せ方や量は適切か
  • わかりにくい内容になっていないか
  • 不足している情報はないか
  • ホームページの目的に沿ったデザインか
  • デザインが情報取得の邪魔になっていないか など

2-5. 競合ホームページと比べてネガティブな点はないか

競合ホームページと比べて、見にくい場所やわかりにくい部分がないかなどを確認しましょう。

競合ホームページやサービスが存在する場合、どうしても比較されてしまいます。 好印象をもたれやすいのは「商品やサービスに関する情報量が十分にあり、ストレスを感じることなく閲覧ができる、情報更新性が高いホームページ」ではないでしょうか。

もちろん、すべての商材やサービスに当てはまるわけではありません。 しかし、ユーザがホームページに何を求めて訪れているのかを考え、そのニーズを満たせるように改善していく必要があります。

競合ホームページを参考に、自社ホームページに不足している情報はないか、デザインや機能が劣化していないかを分析し、問題点があれば対策を行いましょう。


3. まとめ

株式会社サービシンクのオフィス受付

ホームページを運用するためには、課題を見つけ、改善していく作業を繰り返していかなければなりません。 そのためにはホームページの分析が重要になります。

自社でホームページを分析し、改善策を行っても、思うような効果が得られないと悩んでいる方もいるのではないでしょうか? Web制作・システム開発・コンサルティングのサービシンクでは、ホームページに関するお悩みに対して、無料でご相談できる「無料相談・サイト診断」を提供しています。 集客・作り方・内部SEOなどホームページ制作に関するご相談について、プロの視点でお答えします。 ぜひお気軽にお問い合わせください。

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