【一覧表付】費用相場は?Webサイト制作・システム開発|ムダな出費を抑えるには

【一覧表付】費用相場は?Webサイト制作・システム開発|ムダな出費を抑えるには

検索エンジンで「Webサイト制作 相場」と検索すると、「相場は20万円から」と書かれたコンテンツがヒットします。しかしいざWeb制作会社に相談すると、数百万円の見積もりが提示されて驚いた経験をされた方は少なくないのではないでしょうか。

「Webサイトを20万円前後で制作できる」と謳っている場合、それは最低ライン、つまりLPのような1~2枚で構成されたページや定型フォーマットを用いた制作になります。

Webサイト全体をリニューアルしたりインフラの見直しも行う場合、工数が増えて必然的に費用も高くなります。提案や技術に期待できる中堅以上のWeb制作会社に発注しようものなら500万円を超えてくることが多いでしょう。

Webサイト制作・システム開発にかかる費用は、作業ボリューム・品質・必要技術をはじめ、依頼先の規模や体制・価格感など、さまざまな要素によって差が出ます。
大切なのは「最安値を探すことではなく、適正価格で目的を達成すること」です。

この記事では制作費に関する以下の情報について紹介します。

  • 「安さ」優先で発注先を決めたらどうなった?アンケート結果
  • 制作種別の費用相場
  • 制作費の計算方法
  • 依頼先による制作費の差
  • Web制作でムダな出費を抑えるためにできること

ぜひ参考になさってください。

 

目次

  1. 「安さ」優先で発注先を決めたらどうなった?アンケート結果
  2. 【一覧表で解説】Webサイト制作費用相場
  3. Webサイト制作費用の計算方法とは?
  4. Web制作費用は依頼先によっても差が生じる!
  5. Web制作でムダな出費を抑えるためにできること
  6. 不動産業のWeb制作・システム開発ならサービシンク
  7. まとめ

1.「安さ」優先で発注先を決めたらどうなった?アンケート結果

実態を調べるため、「安さ」優先で発注先を決めたらどうなったか?について、Webサイト・システム開発運用担当者を対象に行った独自調査の結果を紹介します。


≪調査概要≫
調査概要:Webサイトやシステムの外注に関する実態調査
調査方法:IDEATECHが提供するリサーチPR「リサピー®︎」の企画によるインターネット調査
調査期間:2023年7月31日〜同年8月1日
有効回答:Web制作・システム開発を外部発注したことがある人108名
※構成比は小数点以下第2位を四捨五入しているため、合計しても必ずしも100とはなりません。

≪利用条件≫
1. 情報の出典元として「サービシンク」の名前を明記してください。
2. Webサイトで使用する場合は、出典元として下記リンクを設置してください。
URL:https://servithink.co.jp/


Q1.あなたは「費用の安さ」を理由に、Webサイト・システム開発の発注先を選定したことはありますか。

Q1.あなたは「費用の安さ」を理由に、Webサイト・システム開発の発注先を選定したことはありますか。
  • 何度もある:41.7%
  • 数回程度ある:28.7%
  • 一度だけある:4.6%
  • 一度もない:20.4%
  • わからない/答えられない:4.6%

約7割が「費用の安さを理由に、Webサイト・システム開発の発注先を選定したことがある」と回答しました。

その理由について尋ねるために、次の質問を行いました。


Q2.費用の安さを理由に発注先を選定した際に影響した、費用に関連する理由を教えてください(複数回答)

Q2.費用の安さを理由に発注先を選定した際に影響した、費用に関連する理由を教えてください(複数回答)
  • 見積もり総額が安かったから:71.6%
  • 単価が安かったから:60.5%
  • 値引きに応じてくれたから:38.3%
  • その他:0.0%
  • 特にない:0.0%
  • わからない/答えられない:0.0%

7割以上が「総額」の安さを理由にしていました。これは当然の結果とも言えます。
また、値引きに応じたことを理由にその制作会社を選定したと回答した人も4割近くにのぼりました。

制作会社側も、過去の経緯や今後の取引拡大を期待して値引きに応じることはあります。しかし、そういった要素がない中でポンと値引きに応じると、担当クリエイターの評価や収入に影響するなどして成果や品質に影響が出てくる可能性があります。 この点はよく注意しなくてはなりません。

では、続いて予算総額を抑えるために行った施策について質問しました。


Q3.Webサイト・システム開発の外部発注において、希望した予算に抑えるために行ったことがあれば教えてください(複数回答)

Q3.Webサイト・システム開発の外部発注において、希望した予算に抑えるために行ったことがあれば教えてください(複数回答)
  • 機能を削った:54.3%
  • ページ数を削った:50.6%
  • 構成案を自社で制作するなど、一部工程を削った:46.9%
  • デザインテンプレートを利用した:45.7%
  • 修正回数を減らした:19.8%
  • その他:1.2% (自社サーバに置いた)
  • 特にない:4.9%
  • わからない/答えられない:1.2%

半数以上の人が、希望した予算に抑えるために「機能」や「ページ数」を削減していました。 ここから先は、発生したトラブルに関する質問です。


Q4.Webサイト制作・開発費用を削ったことで発生した問題や課題があれば教えてください(複数回答)

Q4.Webサイト制作・開発費用を削ったことで発生した問題や課題があれば教えてください(複数回答)
  • 企画・提案力が不十分だった:55.6%
  • Webサイトやシステムに不具合が多発した:43.2%
  • 技術力が不十分だった:43.2%
  • 人員リソースが不十分だった:35.8%
  • 含まれると思っていた対応(SEOやセキュリティ対策など)が抜けていた:33.3%
  • 制作・開発途中で連絡不通になってしまった:18.5%
  • バージョンの古い環境や言語・手法で開発された:18.5%
  • 集客や反響などの効果が落ちた:16.0%
  • 納品後のサポートを得られなかった:16.0%
  • その他:0.0%
  • 特にない:7.4%
  • わからない/答えられない:1.2%

「企画・提案力が不十分だった」が55.6%で最多でした。
見積もり額だけで発注を決めてしまうと、企画・提案力を事前に判断することは難しくなります。取引実績のない制作会社を選定する際には、企画提案やデザインカンペなどを提出させることを推奨します。

このほか、自由回答では「バージョンアップができなかった」「手直しが生じた」などの回答がありました。

<自由回答・一部抜粋>

  • セキュリティ面が不安だった
  • バージョンアップができなかった
  • 打ち合わせしづらい
  • 問題の未解決
  • 手直しが生じた
  • デザインのセンスに問題

次に、トラブルに対するリカバリについて質問をしました。


Q5.Webサイト制作・開発費用を削ったことで発生した問題や課題を解決するために、どのようなコストやリカバリが必要になったか教えてください(複数回答)

Q5.Webサイト制作・開発費用を削ったことで発生した問題や課題を解決するために、どのようなコストやリカバリが必要になったか教えてください(複数回答)
  • 復旧対応にかかる人的、金銭的コスト:62.2%
  • 状況を調査するために人的、金銭的コスト:55.4%
  • 社内の管理・教育コストの増加:37.8%
  • 取引減少:36.5%
  • 問題解決、対応のために発注先から請求されたコスト:33.8%
  • 他の発注先を探すための人的、金銭的コスト:32.4%
  • 契約キャンセルにおける中途解約コスト:13.5%
  • その他:0.0%
  • 特にない:2.7%
  • わからない/答えられない:1.4%

半数以上が状況調査や復旧対応のために「人的、金銭的コスト」を要していました。これは想定外のコストになったはずですので、社内での調整も大変だったと思います。また、自由回答では発注先の変更やイチからやり直しとなったという回答がありました。

<自由回答・一部抜粋>

  • 別会社に依頼
  • やり直しで対応した
  • 出張が発生
  • 自前で制作できるようにする研修費が発生

発注先の変更といっても、再び制作会社を探し出し説明を行い、初期費用から払い直す必要が発生します。また、既存の会社にイチからやり直しをさせる場合も、発注側に多少なりとも責任があるトラブルの場合は、追加費用が必要になるかもしれません。
いずれにしても避けたいところです。

最後に、今後発注先を選ぶ上で避けたいと思うポイントについて質問をしました。


Q6.あなたが今後、発注先を選ぶ上で避けたいと思うポイントを教えてください(複数回答)

Q6.あなたが今後、発注先を選ぶ上で避けたいと思うポイントを教えてください(複数回答)
  • 見積もり項目が不明瞭:48.1%
  • 見積もりの説明をさせた時に、回答に納得感がない:46.3%
  • 総額費用が相場より安い:31.5%
  • 単価が相場より安い:30.6%
  • 体制・規模が小さい:26.9%
  • 十分なヒアリングなしに見積もりを提出してくる:25.0%
  • 安易に値引きに応じてくれる:24.1%
  • 制作開発の経験や技術力があると感じられない:23.1%
  • 希望しているものと同等かそれ以上の規模の制作/開発実績がない:22.2%
  • サービスやシステムへの理解の深さを感じられない:22.2%
  • 自社の課題・改善点を親身に考えてくれると感じられない:20.4%
  • 著名な企業との制作/開発実績がない:17.6%
  • 同業界の対応実績が少ない:16.7%
  • ひたすらにYESマン、ためにならないことはNOと言ってくれない:15.7%
  • 自社が属する業界に特化していない:10.2%
  • その他:0.0%
  • 特にない:2.8%
  • わからない/答えられない:3.7%

約半数が「見積もり項目が不明瞭」「見積もりの説明をさせた時に、回答に納得感がない」と回答しました。
また、得票数の多い少ないはあれど全ての選択肢が票を得ました。いずれも経験者の反省として注意すべき点であると言えます。

以上の結果から、「安さ」優先で発注先を決めると、期待した結果を得られない可能性があり、リカバリなどの想定外コストが発生してしまうリスクがあることがわかりました。

ですので、繰り返しになりますが、大切なのは「最安値を探すことではなく、適正価格で目的を達成すること」なのです。

では、適正価格を判断できるようになるために、次の章では制作費用の相場について見てみましょう。


2.【一覧表で解説】Webサイト制作費用相場

Webサイト制作の費用相場をざっくりとまとめると以下のとおりです。


Webサイトの種類 費用相場 制作期間
コーポレートサイト 10~300万円 2週間~4ヶ月
LP(ランディングページ) 10~60万円 1週間~2ヶ月
オウンドメディア 20~300万円 2週間~4ヶ月
採用サイト 10~150万円 2週間~4ヶ月
ポータルサイト 50~600万円 1~4ヶ月

サイトの規模や機能によって、費用に大きく差が出ます。詳しくみていきましょう。


2-1.コーポレートサイト

コーポレートサイト

「コーポレートサイト」とは、会社情報を発信するためのWebサイトで、主に以下のような情報を掲載します。

  • 会社概要
  • 代表・役員紹介
  • 商品・サービス紹介
  • 主要取引先
  • 沿革
  • 問い合わせフォーム
  • 採用情報

工夫次第では集客やブランディング効果を狙えたり、株主・顧客・取引先とのコミュニケーションツールとしても効果を発揮します。


2-1-1.費用相場早見表
制作物 費用相場 制作期間
1〜3ページ程度のサイト 10〜50万円 2週間〜1ヶ月
4〜10ページ程度のサイト 50〜300万円 1ヶ月〜3ヶ月
コンテンツや機能を実装したサイト 300万円〜 3ヶ月〜

2-1-2.制作物ごとの費用目安
  • 1〜3ページ程度のサイトの費用目安は10~50万円

TOPページに会社概要と個人情報保護方針で構成されるような、名刺代わりのサイトです。デザインテンプレートを活用した制作になることも多いかもしれません。
価格に応じてデザインのクオリティは上がりますが、画像・ロゴなどの素材は別料金であったり、修正回数に限度があるケースもあります。

  • 4〜10ページ程度のサイトの費用目安は50~300万円

会社の概要・サービス・特長など訴求し、お知らせ掲載機能と問い合わせフォームも実装するなら、このボリューム・価格帯になるでしょう。予算によっては、デザイン・ロゴ・動画コンテンツなど細部にこだわった作りにもできます。

  • コンテンツや機能を実装したサイトの費用目安は300万円~

競合他社に差をつけるために複数のコンテンツを掲載したり、検索などの便利な機能を実装すると、この価格帯になるでしょう。特殊な開発や外部ツールとの連携などで技術を要すると、単価や工期が増え、総額も増えます。


2-2.LP(ランディングページ)

ランディングページの設計図

「LP(ランディングページ)」とは、商品・サービスの魅力を紹介してユーザーの行動を促す訴求ページのことです。画像や動画をはじめとし、キャンペーン情報・口コミ・キャッチコピーなどを駆使してユーザーの心を動かします。
また、問い合わせ・登録・購入へとスムーズに進めるようなボタンの配置など、さまざまな工夫が必要です。


2-2-1.費用相場早見表
制作物 費用相場 制作期間
デザインテンプレートを用いたLP 10〜30万円 1週間〜1ヶ月
構成・デザイン力を要するLP 30〜60万円 3週間〜1ヶ月半
機能を実装したLP 60万円〜 1ヶ月〜

2-2-2.制作物ごとの費用目安
  • デザインテンプレートを用いたLPの費用目安は10~30万円

デザインテンプレートを適用したり、既にあるパンフレットの素材を入れ替える程度で構成できてしまうLPであれば、この価格帯で制作できるでしょう。魅力的な画像・動画などの素材は、自社で準備する必要があるかもしれません。

  • 構成・デザイン力を要するLPの費用目安は30~60万円

LPの目的達成に向けた情報構成力・デザイン力を要求する場合は、プランニングとデザイン技術が必要になり、総額が増えます。時間と予算に余裕がある場合は、広告への投資効果を最大化するためにもこのレベル感のLPを制作すべきでしょう。

  • 機能を実装したLPの費用目安は60万円~

構成・デザインだけでなく、シミュレーターや検索などの機能も実装したい場合は、技術・工期が必要になり総額が増えるでしょう。
また、公開後のサポートが必要になる場合もあるので、運用費も考慮に入れた予算を立てるようにしましょう。


2-3.オウンドメディア

メディアサイト

「オウンドメディア」とは、企業や店舗が運営するメディアサイトのことで、記事やコラムなどのコンテンツを発信することで集客を狙います。
ユーザーにとって有益な情報を発信するオウンドメディアは、すでに獲得している顧客のロイヤリティ向上や、自社のことを知らない見込客とのつながりが得られると期待できます。


2-3-1.費用相場早見表
制作物 費用相場 制作期間
シンプルなオウンドメディア 20〜100万円 2週間〜1ヶ月
オリジナルデザインのオウンドメディア 100〜300万円 1ヶ月〜3ヶ月
サイトとともに既存コンテンツをフルリニューアル 300万円〜 4ヶ月〜

2-3-2.制作物ごとの費用目安
  • シンプルなオウンドメディアの費用相場は20~100万円

WordPressなどCMSを活用したシンプルなオウンドメディアの制作にかかる費用です。デザインテンプレートを活かしながら、多少はオリジナルデザインを取り入れることも可能で、シンプルながらカスタマイズ性のあるWebサイトを作成できます。

  • オリジナルデザインのオウンドメディアの費用相場は100~300万円

サイト全体にわたってオリジナリティとデザイン性に富んだオウンドメディアを制作する場合は、CMSのカスタマイズや追加開発なども含まれてくる可能性が高く、この価格帯になるでしょう。

  • サイトとともに既存コンテンツをフルリニューアルする場合の費用相場は300万円~

既存コンテンツの現状分析から、改善アドバイスと実装までを依頼する場合の費用相場です。業務に合わせてCMSを開発してもらうなど、オウンドメディアとしての成果が出るよう総合的なサポートを期待するなら、この価格帯になるでしょう。


2-4.採用サイト

採用サイト

「採用サイト」とは、求職者に採用情報を提供して応募してもらう、求人募集のためのWebサイトです。
企業について知ってもらうために必要な、企業理念・代表挨拶・社員のインタビューなどさまざまなコンテンツが含まれます。 キャリアパス・教育制度・給与体系や、社員の苦労話・失敗談など意外なエピソードも公開し、求職者が知りたがっている情報を的確に提供することも大切なポイントです。


2-4-1.費用相場早見表
制作物 費用相場 制作期間
シンプルな採用サイト 10〜50万円 2週間〜1ヶ月
デザイン性とコンテンツに富んだ採用サイト 50〜300万円 1ヶ月〜4ヶ月
ブランディングのための素材撮影なども含む採用サイト 300万円〜 4ヶ月〜

2-4-2.制作物ごとの費用目安
  • 必要最低限のコンテンツのみのシンプルな採用サイトの費用相場は10~50万円

求職者が必要とする最低限のコンテンツを網羅した採用サイトです。募集職種概要・募集要項・フォームか就職/転職サイトへの導線といった、1〜3ページ程度で構成されます。

  • オリジナルコンテンツ満載で魅力的な採用サイトの費用相場は50~300万円

近年よく見る、デザインとストーリー性に富んだ採用サイトを制作するなら、この価格帯を想定する必要があります。求職者にとって有益なオリジナルコンテンツを用意するため、インタビューや撮影などを行う場合もあります。

  • ブランディングのための素材撮影なども含む採用サイトの費用相場は300万円~

近年採用サイトのリッチ化が進み、高品質な写真素材やムービーを取り入れているサイトも珍しくありません。それなりの機材と技術をもった人材を稼働させる必要があるため、費用が上がります。


2-5.ポータルサイト

ポータルサイト

「ポータルサイト」とは、さまざまな情報を総合的にまとめたWebサイトのことで、ユーザーの玄関口としての役割が期待できます。不動産業で言うなら、「suumo」「home’s」「athome」などが代表的なポータルサイトです。
種類は幅広く、地域型・専門型・企業型・ブログ型などさまざまです。


2-5-1.費用相場早見表
制作物 費用相場 制作期間
最小の機能を備えた小規模ポータルサイト 50〜150万円 1ヶ月〜2ヶ月
コンテンツや機能を充実させた中規模ポータルサイト 150〜600万円 2ヶ月〜4ヶ月
質の高いコンテンツ満載の大規模ポータルサイト 600万円〜 4ヶ月〜

2-5-2.制作物ごとの費用目安
  • 最小の機能を備えた小規模ポータルサイトの費用相場は50~150万円

機能数とコンテンツ数を抑え、シンプルなポータルサイトを作りたい場合の費用相場です。WordPressなどオープンソースのソフトウェアを活用し、費用を抑える場合もあります。検索機能・会員登録・退会機能・ログイン・問い合わせフォームなど最小の機能は備わっています。

  • コンテンツや機能を充実させた中規模ポータルサイトの費用相場は150~600万円

コンテンツと機能を拡充させ、ユーザの利便性を高めるならこの価格帯になります。クーポン機能・口コミ投稿機能・レコメンド機能などを追加するため、制作工数の増加に応じて費用・時間がかかります。

  • 質の高いコンテンツ満載の大規模ポータルサイトの費用相場は600万円~

ユーザのニーズに応えるために、調査やロケなどを要するようなコンテンツや、ユーザの選択によって動的に情報が変わるコンテンツなど、より制作工期を要するコンテンツを盛り込む場合は、この価格帯になるでしょう。


3.Webサイト制作費用の計算方法とは?

ページ単価と工数単価に迷っている人

Webサイト制作費用の計算方法には、主に以下の2つが挙げられます。

  • ページ単価
  • 工数単価(人日/人月)

それぞれの特徴やメリット・デメリットを見ていきましょう。


3-1.ページ単価

Webサイト制作費用を計算するのに、「ページ単価」で決める方法があります。
ページの内容に関わらず、1ページあたりの値段をデザイン・コーディング・ディレクション費用を含めて設定します。

更新頻度が低く手間のかからない小規模サイトは、ページ単価で決まることが多く、ページ数の少ないWebサイトは早く制作してもらえることが多いようです。
また、ページ数が多いほどページ単価は下がるのが一般的です。


3-2.工数単価(人日/人月)

制作費用を工数単価(人日/人月)で決める方法もあります。 特にページ数が多く大規模なWebサイトやシステム開発では、見積もり時点では全体のページ数が見えていないこともあるため、タスクや工程ごとの工数を見積もり、費用を割り出します。

1人日(にんにち)はたいてい「8時間」の作業を指すので、0.5人日なら4時間です。例えば、1人日を7万円に設定する場合、4人で4日間の作業が必要な工程の見積もりは、7万円×4人×4日間=合計112万円になります。
また、1人月(にんげつ)は1ヶ月の作業を指します。0.5人月なら2週間ですね。


4.Web制作費用は依頼先によっても差が生じる!

Web制作の費用相場は、依頼先によっても差が生じます。 主な依頼先として以下の3つが挙げられます。

  • 広告代理店/コンサルティング会社
  • Web制作会社
  • フリーランス/クラウドソーシング

それぞれのメリット・デメリットや費用相場の特徴を見ていきましょう。


4-1.広告代理店/コンサルティング会社

広告代理店/コンサルティングのイメージ

広告代理店やコンサルティング会社が、Web制作を請け負うケースも少なくありません。
広告・PRのための戦略立案や、集客・マーケティングに関するコンサルティング業務と併せてWebサイト作成を行うケースがあり、売り上げアップにつながる集客力の高いWebサイトを作ってもらえるメリットがあります。

ただし、戦略立案やコンサルティングの料金がプラスされて、費用相場は数百万~数千万円と高額になることが考えられます。 また、Webサイト制作を完全に外部に丸投げしてノータッチのケースもあり、費用対効果が期待しているほど高くない場合もあるため注意が必要です。


4-2.Web制作会社

Webデザインの現場

Webサイトやシステムを作るとなったら、Web制作会社に直接相談するパターンが一般的でしょう。
ただし、Web制作会社には大手の有名企業から中小規模まで星の数ほどの会社があり、制作費用相場も数十万円~数千万円と幅広いのが特徴です。

大手制作会社の場合、実績や経験が豊富でしっかりとしたWebサイトを作成してもらえると期待できます。中小規模の会社は比較的費用を抑えつつ、質の高いWebサイトを提供してもらえるでしょう。

Web制作会社の特徴は多種多様です。会社規模と併せて以下のような特徴にも注目し、目的に合ったWeb制作会社を選定しましょう。

  • デザインに強い
  • 成果UPに強い
  • インフラ構築・システム開発ができる
  • マーケティングに強い
  • Webコンサルティングができる
  • 外部ツールとの連携に長けている
  • 業界特化 など

4-3.フリーランス/クラウドソーシング

デスクで仕事をするフリーランス

Webサイト制作を専門にしているフリーランスに依頼する方法もあります。
「クラウドワークス」「ランサーズ」などクラウドソーシングを利用することで、複数の候補者から依頼先を選べます。

フリーランスの場合、1人で対応しているケースが多いため、制作会社に依頼するよりも安価でWebサイトの作成ができるのがメリットです。

ただし、経験やスキルにバラツキがあり、一定のクオリティを確保するのは簡単ではありません。また1人で対応しているため、健康上の問題や就職などで突然連絡が取れなくなるリスクも考えられます。

「Webサイト制作後のサポートが必要」「プロジェクトの規模が大きい」場合は、規模や体制のある会社に依頼することを推奨します。


5.Web制作でムダな出費を抑えるためにできること

翼の生えた紙幣が飛んでいくイメージ

Web制作に限らずムダな出費は抑えたいものです。
しかし、記事の冒頭で紹介したアンケート結果にもみられたように、費用の安さだけで発注先を選ぶと、あとで想定外のコスト(しかも大金・・・)が発生してしまうこともあります。

ここでは、Web制作で無駄な出費を抑えるコツを3つご紹介します。


5-1.安いだけで決めるのはNG!

くどいようですが、まずはこれです。
先のアンケートで挙がった「発注先を選ぶ上で避けたいと思うポイント」を再掲するので、該当が少ない発注先を選ぶようにしましょう。

  • 見積もり項目が不明瞭
  • 見積もりの説明をさせた時に、回答に納得感がない
  • 総額費用が相場より安い
  • 単価が相場より安い
  • 体制・規模が小さい
  • 十分なヒアリングなしに見積もりを提出してくる
  • 安易に値引きに応じてくれる
  • 制作開発の経験や技術力があると感じられない
  • 希望しているものと同等かそれ以上の規模の制作/開発実績がない
  • サービスやシステムへの理解の深さを感じられない
  • 自社の課題・改善点を親身に考えてくれると感じられない
  • 著名な企業との制作/開発実績がない
  • 同業界の対応実績が少ない
  • ひたすらにYESマン、ためにならないことはNOと言ってくれない
  • 自社が属する業界に特化していない

5-2.目的や作業範囲を明確にする

Webサイト制作の際には、目的や作業範囲を明確にすることが重要です。
目的がブレてしまうと、不必要な工程にコストをかけたり、予定に含まれていなかった工程を追加しなければならないなど、余計な出費が生じることがあります。

特に、Webサイト制作の方向性や具体的な内容を決める「要件定義」に時間をかけることは重要です。目的や作業範囲が明確な場合は、「ディレクション・進行管理」によって無駄な出費のリスクを抑えつつプロジェクトを進められると期待できます。


5-3.Web制作の見積書の各項目を理解する

難易度は非常に上がりますが、Web制作会社から提出される見積書の項目を理解し、要件に対し項目の抜け漏れがないか、必要以上の費用が乗っていないかを確認できるようになると強いです。

参考情報になりますが、実際にサービシンクが作成した見積もりを例に、一般的な見積もりで記載される各項目の具体的な作業内容を解説した記事を公開しています。ぜひご覧ください。


6.不動産業のWeb制作・システム開発ならサービシンク

最後に私たちサービシンクについてご紹介させてください。

私たち株式会社サービシンクは、2010年設立の不動産業界に特化したWeb制作・システム開発会社です。Webコンサルティング〜制作/開発〜保守運用まで広い知識と技術を有し、ワンストップ提供が可能です。


6-1.【特長1】不動産業界特化

不動産業界著名企業のロゴ

不動産業界の制作実績数だけでなく、業界の業務・情報流通や管理の手段・各種システムなどの業界常識も徹底カバー。効果的な提案を評価いただいています。


6-2.【特長2】Webサービス開発を総合支援

Webサービス開発を総合支援
  • Webコンサルティング

Web開発ナレッジを強みとした事業コンサルティングを提供。既に開発体制が決まっているプロジェクトからも、陣頭指揮をお任せいただいています。

  • ホームページ・Webサイト制作

施策効果や運用のしやすさを重要視した制作を提供します。既存CMSへの繋ぎこみや、載せ替え対応、外部サービスとの連携、原稿・コンテンツ作成、マニュアル作成などもご相談ください。

  • システム開発・インフラ開発

大規模スクラッチ開発のナレッジと実績を強みとした効果的な提案とプロジェクト管理を提供。業務システムやAPIなど各種システム開発のほか、インフラ構築もお任せください。

  • 保守運用

Webサイト・システムの障害対応と復旧をはじめとした保守対応や掲載情報の更新運用を提供。セキュリティや性能改善のためのご提案も随時行います。


6-3.【特長3】1000万円超の大型開発実績多数

大型制作実績

大型開発には、技術力だけでなく高いプロジェクト管理能力とスキルが要求されます。サービシンクは大規模スクラッチ開発のナレッジと実績を強みとしています。


6-4.【特長4】膝をつきあわせた打ち合わせが得意

膝を突き合わせた会議

コミュニケーション中に発生した認識齟齬が後に致命的な問題に発展することを防ぐため、お客様の表情や声の聞こえる打ち合わせを大事にしています(東京と京都に拠点があります)


6-5.【特長5】徹底したセキュリティ対策

株式会社サービシンクは プライバシーマークを取得しています

株式会社サービシンクはプライバシーマークを取得しています。セキュリティ対策に細心の注意を払い、5万件を超える顧客情報の管理案件もお任せいただいています。


7.まとめ

「安さ」優先で発注先を決めたらどうなった?アンケート結果や、Webサイト制作の費用相場、無駄な出費を抑えるコツをご紹介しましたが、いかがでしたでしょうか。

制作費に関する基本知識を身につけ、見積もりについて不明点があれば必ずWeb制作会社に確認し解決するようにしてください。万が一あとでトラブルが起きた時に自身を守る事にもつながります。

サービシンクでは無料で相談受け・見積もり算出も行なっております。
Web制作において何をどのように依頼したらよいか分からない場合もご相談に乗りますので、ぜひお気軽にお問い合わせください。

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