【調査結果】不動産Web制作の発注先選びで失敗したこと＆注意ポイント

Web制作・システム開発やマーケティング支援を提供している企業が数多ある中、自社に合った発注先を探し出すことは容易ではありません。 思った通りの提案や支援を受けられずに、発注先変更を経験したWeb担当者様は少なくないのではないでしょうか。

そこで実態を把握するため、不動産業界において「Web制作・システム開発」を外注している担当者様を対象に、不動産業界のWeb制作・システム開発発注に関する調査を実施しました。

この記事では具体的な調査結果を紹介するとともに、 どのような点に注意してパートナーを選定すべきかを紹介します。

調査サマリー

調査概要

• 調査概要：不動産業界のシステム発注に関する実態調査
• 調査方法：IDEATECHが提供するリサーチPR「リサピー®︎」の企画によるインターネット調査
• 調査期間：2022年12月27日〜同年12月28日
• 有効回答：「Web制作・システム開発」を外注している担当者104名

※構成比は小数点以下第2位を四捨五入しているため、合計しても必ずしも100とはなりません。

システムまたはWeb制作の発注先の探し方は「社内や信頼のおける人からの紹介」が56.7％で最多、次いで「Webで検索」が43.3％

「Q1.システムまたはWeb制作の発注先をどのように探していますか。（複数回答）」（n=104）と質問したところ、「社内や信頼のおける人からの紹介」が56.7%、「Webで検索」が43.3%、「イベントやセミナーで出会った会社」が17.3%という回答となりました。

• 社内や信頼のおける人からの紹介：56.7%
• Webで検索：43.3%
• イベントやセミナーで出会った会社：17.3%
• 紹介サービスを利用：13.5%
• DMやセールスを受けた会社：13.5%
• SNSで検索：12.5%
• その他：1.0%
• わからない/答えられない：13.5%

パートナー企業をWeb検索時に入力するキーワードは「ホームページ制作」や「Web制作」など

Q1で「Webで検索」と回答した方に、「Q2.どのような検索キーワードでシステムまたはWeb制作の発注先を探していますか。」（n=45）と質問したところ、「ホームページ制作」や「Web制作」など40の回答を得ることができました。

＜自由回答・一部抜粋＞

• 47歳：ホームページ制作
• 49歳：Web制作
• 45歳：お手頃、人気ランキング
• 36歳：大手、スピード、クオリティ高い
• 54歳：目的に関する用語プラスシステム
• 48歳：会計システムコンサル
• 55歳：クラウド

期待して発注したのに問題が発生したり、発注先を変更したことがある担当者は、45.2％

　「Q3.システムまたはWeb制作を発注する際、期待して発注したのに問題が発生したり、発注先を変更したことはありますか。」（n=104）と質問したところ、「ある」が45.2%、「ない」が45.2%という回答となりました。

• ある：45.2%
• ない：45.2%
• わからない/答えられない：9.6%

約5割が、「不動産業界の実績」に期待して発注先を選定

Q3で「ある」と回答した方に、「Q4.問題が発生したり変更した発注先は、当初何を期待して選定しましたか？（複数回答）」（n=47）と質問したところ、「不動産業界の実績」が53.2%、「提案力・提案内容が魅力的」が46.8%、「幅広い業界で実績」が44.7%という回答となりました。

• 不動産業界の実績：53.2%
• 提案力・提案内容が魅力的：46.8%
• 幅広い業界で実績：44.7%
• 費用対効果が見込める：38.3%
• 不動産業界理解・知見・共通言語、慣習、ルールなどへの理解が深い：31.9%
• 信頼のおける人からの紹介：27.7%
• 発注先の担当者と相性が良さそう：25.5%
• 価格が安い：25.5%
• 工期が早い：21.3%
• 会社規模、財政状況：14.9%
• その他：0.0%
• わからない/答えられない：2.1%

実際に発生した問題は「都度フォローが必要になり手間と時間がかかった」が51.1％で最多

Q3で「ある」と回答した方に、「Q5.実際にどのような問題が発生しましたか。（複数回答）」（n=47）と質問したところ、「都度フォローが必要になり手間と時間がかかった」が51.1%、「期待した納品物が上がってこなかった」が44.7%、「納品物に対するユーザー評価が悪かった、成果が上がらなかった」が27.7%という回答となりました。

• 都度フォローが必要になり手間と時間がかかった：51.1%
• 期待した納品物が上がってこなかった：44.7%
• 納品物に対するユーザー評価が悪かった、成果が上がらなかった：27.7%
• プロジェクトが頓挫した、他社に再依頼した：27.7%
• 納品が遅れた：27.7%
• 担当者とのコミュニケーションに難航した：25.5%
• 納品後にバグが頻発した：25.5%
• その他：2.1%
• わからない/答えられない：0.0%

今後発注するなら、「不動産業界の実績が多い会社」や「不動産業界理解・知見・共通言語、慣習、ルールなどへの理解が深い会社」を選択したい

「Q6.今後発注するならどのようなシステムまたはWeb制作の会社を選びたいと思いますか。（複数回答）」（n=104）と質問したところ、「不動産業界の実績が多い会社」が53.8%、「不動産業界理解・知見・共通言語、慣習、ルールなどへの理解が深い会社」が41.3%、「幅広い業界で実績がある会社」が34.6%という回答となりました。

• 不動産業界の実績が多い会社：53.8%
• 不動産業界理解・知見・共通言語、慣習、ルールなどへの理解が深い会社：41.3%
• 幅広い業界で実績がある会社：34.6%
• 納品後のアフターサポートが手厚い会社：28.8%
• 成果・費用対効果に期待が持てる提案をしてくれる会社：27.9%
• コンサルティング～制作/開発、保守運用、改善まで幅広く支援してくれる会社：23.1%
• 相性が良い担当者がいる会社：21.2%
• 会社規模、財政状況：10.6%
• その他：0.0%
• 特にない：5.8%
• わからない/答えられない：4.8%

約8割が「不動産業での情報流通の知識、知見」を持っている会社だと期待ができると回答

Q6で「不動産業界理解・知見・共通言語、慣習、ルールなどへの理解が深い会社」と回答した方に、「Q7.具体的にどのような知識やナレッジを持っている会社だと期待が持てますか。（複数回答）」（n=43）と質問したところ、「不動産業での情報流通の知識、知見」が79.1%、「不動産サイト構築の知識、知見、開発ナレッジ」が69.8%、「不動産業の各種タッチポイントでのデジタル利用の理解」が51.2%という回答となりました。

• 不動産業での情報流通の知識、知見：79.1%
• 不動産サイト構築の知識、知見、開発ナレッジ：69.8%
• 不動産業の各種タッチポイントでのデジタル利用の理解：51.2%
• 不動産のインターネット広告における業法の理解：48.8%
• データ管理側機能（コンパネ系）や管理画面系への理解、開発ナレッジ：39.5%
• 物件情報の管理の仕組みや制約の理解：39.5%
• その他：0.0%
• わからない/答えられない：2.3%

まとめ

今回は、「Web制作・システム開発」を外注している担当者104名に、不動産業界のシステム発注に関する実態調査を実施しました。

多くの発注担当者が、パートナーの「不動産業界の実績」に期待して発注したものの、発注先の知識不足が原因で、「都度フォローが必要になり手間と時間がかかった」などの問題が発生した経験があることがわかりました。

不動産業界には、不動産業界独自のシステムやルールなどが存在しています。
Web制作・システム開発やマーケティング支援を依頼するパートナーを選ぶにあたっては、「不動産業界の実績が多い」会社だけではなく、不動産業の商売の仕組みを理解し、業界独自のシステムやルール・歴史への理解に基づいた「価値のある改善策の提示」ができる企業かを見定めることが非常に重要です。

以下のリンク先ページでは不動産Webサイト制作の注意点をいくつか紹介していますので、 「少なくともここに記載している内容は理解し対応できるんですよね？」と投げかけてみるのも良いでしょう。

サービシンクについて

株式会社サービシンクは、不動産特化のWeb制作・システム開発会社です。

賃貸仲介、売買仲介、不動産投資、新築マンション・戸建てデベロッパー、賃貸元付け、リフォーム・リノベーション　など、幅広いWebサイトやシステムの開発実績があり、野村不動産・アットホーム・レオパレス21　など大手不動産企業サービスの「データ管理側機能（コンパネ系）」のスクラッチ開発・保守も手がけています。

また、

• 不動産のインターネット広告における業法を理解している
• 物件情報の管理の仕組みやコンバーターなどを理解している
• LIFULL HOME'S Manager、アットホーム ATBB、レインズ、業プロ、ハウスドゥ Do Network などの管理画面系の詳細を理解している
• 不動産の各種タッチポイントでのデジタル利用の実情についても理解している
  • ポータルからの集客
  • 自社サイトからの集客
  • 自社サイトでの会員化
  • デジタル広告〜LP/自社サイトへの集客
  • 集客後の追客（メール、電話、FAX・チャット）
  • 客付け→元付けへの送客
  • 集客後のCRM〜デジタルマーケティング
  • 不動産営業マンの評価制度
  • 退去通知
  • 退去〜現状回復の工事発注　など

など、造詣の深さや会話の速さについてもご評価いただいており、
「コンサルだけでも入ってもらえないか？」というご相談を多数頂いております。

サービシンクは不動産業において、他社の追随を許さない知見と実績に自信があります。
ぜひ弊社のWebサイトをご覧いただき、お気軽にご相談ください。