Webサイト(ホームページ)、システムの保守運用は必要?作業内容や費用相場とは
Webサイト(ホームページ)、システムは開発・公開して終わりではなく、定期的な保守運用が必要不可欠です。必要な保守運用がなされないまま放置したために、制作にかかったコストに見合った費用対効果を得られていないサービスは少なくありません。
しかし、
- 「具体的にどのような作業が必要なの?」
- 「費用はどのくらい?」
など、さまざまな疑問が生じるでしょう。
そこで本記事では、Webサイト・システムの保守運用に関して以下の流れで解説します。
- 保守運用が必要な理由
- 保守運用の具体的な業務内容
- 一般的な費用相場
- Web制作会社に発注する際のポイント
保守運用のポイントを理解し、自社のWebサイト・システムの効果の維持最適化に取り組みましょう!
 
目次
1.保守運用とは?保守と運用の違い
具体的に「保守運用」とは何を指すのか。
「運用保守」「運用管理」とも言われることがあり、業界業種によっても若干のニュアンスの違いがあります。Web制作界隈において「保守」と「運用」は以下のように定義されることが多いです。
保守
「保守」とは、「Webサイトやシステムを問題なく使い続けられるようにすること」です。
予期せぬ障害が発生した際に行う復旧作業はもちろん、以下のような「トラブルや障害を起こさないための対処」が該当します。
- CMS(WordPress等)やプラグインの管理と最適化
- サーバ・ドメイン・SSL証明書の管理と最適化
- システムの拡張性の確保
- データベースの管理と最適化
- 開発環境・テスト環境の管理と最適化
- セキュリティ監視と対策
- 最新ソースコードの管理更新
- バックアップと復旧
- 性能監視と最適化
また、サービスを問題なく使い続けられるようにという点で「仕様書・マニュアルの管理更新」も保守業務に含まれます。
運用
「運用」とは、「Webサイトやシステムが事業における役割や目的を果たすために、提供価値の向上に必要な施策を行うこと」です。
Webサイトの情報更新作業やユーザーサポート、問い合わせ対応などが該当します。
マーケティング視点では「Webサイトのコンサルティング」も含まれるでしょう。
ちなみに「運用」を外部パートナーに依頼する場合、
- 制作が得意(制作技術に優れている)
- コンテンツ企画が得意
- マーケティングが得意
など、会社が得意とする分野によって対応事項が異なることが多いです。
依頼前には必ず詳細を確認しましょう。
2.Webサイト・システムの保守運用を怠ることで発生する問題
Webサイト・システムは、新規またはリニューアル開発〜リリースまでが一大プロジェクトなので、どうしてもその後の保守運用はおざなりになりがちです。
- そもそも保守運用の想定すらしていなかった
- やろうやろうと思いつつ、後回しにしてしまった
- 保守運用の重要度が会社上層部の中で低く、予算がない
という話は少なくありません。
しかし、保守運用を怠ったことで発生した問題対応に社員のモチベーションが落ちたり、顧客の信用を損なう問題に発展することがあります。
実態を調べるため、Webサイト・システム開発運用担当者を対象に行った独自調査の結果を紹介します。
≪調査概要≫
調査概要:Webサイトやシステムの保守運用に関する実態調査
調査方法:IDEATECHが提供するリサーチPR「リサピー®︎」の企画によるインターネット調査
調査期間:2023年5月30日〜同年5月31日
有効回答:Webサイト・システム開発運用担当者 110名
※構成比は小数点以下第2位を四捨五入しているため、合計しても必ずしも100とはなりません。
≪利用条件≫
1. 情報の出典元として「サービシンク」の名前を明記してください。
2. Webサイトで使用する場合は、出典元として下記リンクを設置してください。
URL:https://servithink.co.jp/
Q1.あなたのお勤め先において、Webサイトやシステムの保守運用の優先度を下げたり、費用を出し惜しんだことで、問題が発生したことはありますか?
- 28.2% 何度もある
- 39.1% 数回程度ある
- 9.1% 1度だけある
- 13.6% 1度もない
- 10.0% わからない/答えられない
回答者の67.3%が「Webサイトやシステムの保守運用の優先度を下げたり、費用を出し惜しんだことで、問題が発生したことがある」と回答しています。
また、発生した問題のうち特に回答数が多いトラブルは以下でした。
- 覚えのない表示がでた
- セキュリティ問題が発生した
- Webサイトやシステムが正常に動作しなくなった
いずれもサービス提供に支障をきたし、放置しておくとユーザからの信頼を損なうため対処しなくてはなりません。続いて次のような質問をしました。
Q2.Webサイトやシステムの保守運用で発生した問題に対応するために、どのような費用や皺寄せが発生しましたか(複数回答可)
- 52.4% 復旧対応にかかる費用
- 50.0% 本来の業務時間が奪われる(生産活動への皺寄せ)
- 40.5% 状況を調査するための費用
- 31.0% 予算組みの変更と調整
- 26.2% 従業員のモチベーション低下
- 22.6% 社内の管理・教育コストの増加
- 10.7% 取引減少
- 0.0% その他
- 0.0% わからない/答えられない
「復旧対応にかかる費用」や「本来の業務時間が奪われる(生産活動への皺寄せ)」ことは想像しやすいと思いますが、盲点になりやすいのが上から3つ目の「状況を調査するための費用」がかかる点です。
問題の影響を受けているのは目に見えている部分だけではないかもしれません。
問題を頻発させるとユーザの心象が悪くなるため、なるべくまとめて対処することが望ましいです。
よって、問題点への直接の対処だけでなく「影響範囲の調査」や「派生する問題点がないか」などを調べる調査が必要になります。必要工数は数時間から数日・・・、場合によっては何ヶ月という話になるかもしれません。
こうなる前に問題の小さな芽を積むための保守対策は必要不可欠です。
次は、問題発生後の意識の変化について質問しました。
Q3.Webサイトやシステムの保守運用に関する問題が発生した後、保守運用への優先度や予算は変わりましたか。
- 32.1% 非常に変わった
- 42.9% やや変わった
- 20.2% あまり変わらなかった
- 4.8% 全く変わらなかった
- 0.0% わからない/答えられない
回答者の75.0%が「Webサイトやシステムの保守運用に関する問題が発生した後、保守運用への優先度や予算が変わった」と回答していました。企業レベルで見直しをかけることはエネルギーを要するので、問題が重く受け止められていたことが伺えます。
具体的に何が変わったのでしょうか。続けて次の質問をしました。
Q4.保守運用の優先度や予算の変化を具体的に教えてください(複数回答可)
- 52.4% 保守運用を外部に発注するようになった
- 42.9% 社内における保守運用の優先度・予算が上がった
- 42.9% 保守運用の発注先を見直しした
- 39.7% 社内の保守運用担当者の教育が強化された
- 22.2% 内部制作体制が強化された
- 0.0% その他
- 0.0% わからない/答えられない
問題発生後に保守運用の重要性が社内で認知され、予算が増加し、体制強化を行った一連の様子が目に浮かぶような回答結果でした。
なお、「保守運用の発注先を見直しした」が42.9%と比較的多いため、どのような制作パートナーに相談したいかを質問しました。
Q5.あなたが保守運用を依頼するとしたら、どのようなパートナーに発注したいですか(複数回答可)
- 60.0% サービスやシステムへの理解が深い
- 47.3% すぐに返信・対応してもらえる
- 44.5% 制作開発の経験や実績に優れ、技術力がある
- 41.8% 体制が手厚い
- 25.5% 同業界の対応実績が多い
- 23.6% 自社の担当以上に考え、よりよい提案をしてもらえる
- 21.8% 自社の業界に特化している
- 21.8% ためにならないことはNOと言ってくれる
- 0.0% その他
- 2.7% 特にない
- 0.0% わからない/答えられない
「サービスやシステムへの理解が深い」に多くの票が集まりました。
Web制作を生業にしている会社ならサービスやシステムへの理解が深くて当然なのでは?と思ってしまいがちですが、これがWeb制作会社選びで難しい点でもあります。
というのも、Web制作会社の言う「できる」「強い」「得意」の実態はかなりマチマチであるからです。制作実績が多いから「強い」「得意」と言っても、例えば不動産業界で言うなら以下の2つは要求されるスキルもナレッジもまるで異なります。
- 地場不動産の小規模Webサイト制作の実績が多い
- 大手不動産の大規模サービス開発の実績が多い
また「大手不動産の大規模サービス開発の実績が多い」の中でも、以下のように得意分野が異なるかもしれません。
- 制作開発の技術に優れている
- 事業開発のコンサルティングに優れている
このような実態の差があるので、貴社のニーズと不一致のWeb制作会社に開発や運用を依頼してしまうと「思ったよりシステムのことを理解していない」「業界やうちのサービス・事業のことを理解していない」といった不満が出てきてしまうのです。
ではWeb制作会社をどのように見分けたらよいのでしょうか。
残念ながらこれには明確な正解がありません。
しかし、手段の1つとして「業界の時事ネタ」や「貴社や競合サービスへの評価」を聞いてみることをおすすめします。
話しぶりから業界の理解度や経験値、日頃の問題意識が見えてくるでしょう。
3.【具体例】Webサイト・システム保守運用の業務内容
さて、保守運用の重要性が見えてきたところで、ここからは保守運用の具体的な業務について紹介します。Webサイト(ホームページ)、システムの保守運用業務は多岐にわたります。業界業種によっても若干ニュアンスの違いはありますが、代表的な10の業務をご紹介します。
3-1.監視・不具合時の対応
監視・不具合時の対応は保守運用の最も代表的な業務でしょう。
Webサイトを運用していると、「サイトが正しく表示されない」「メールの送受信ができない」「システムがダウンした」など、突然のトラブルに見舞われるケースがあります。 これらの不具合にすぐに対応しないと、機会損失や顧客からの信頼を失うことにもなりかねません。
そこで、各種不具合を監視して、緊急時に迅速な対応ができるよう備えておくことが大切です。
3-2. ドメイン・サーバーの管理
Webサイト・システムの保守運用で必ず発生するのが、ドメイン・サーバーの管理です。
ドメインはインターネット上の住所のようなもので、Webサイトに必要不可欠です。 ドメインには「.com」「.co.jp」「.org」などさまざまな種類があり、一般的には年間契約で料金を支払います。 この支払いと更新作業を忘れてしまうと、Webサイトは公開できなくなってしまうため注意が必要です。
サーバーもWebサイトを立ち上げるのに必要不可欠で、Webサイト公開のためのソフトウェア・データの保管や、ユーザからの要求に対して情報や処理結果を提供する役割を果たします。 ドメインと同様に契約期間が決まっており、支払いと更新作業が必要です。
3-3.SSLサーバー証明書の更新
Webサイトの保守運用では、SSLサーバー証明書の更新作業も発生します。
SSLは「Secure Sockets Layer」の略で、インターネット上でデータを暗号化して送受信する仕組みです。 SSL化されていないWebサイトは、「なりすまし」によりログインIDやパスワードなどが盗まれたり盗聴されたりする危険性があります。
特に、クレジットカード番号など個人情報や機密情報を取り扱う場合、Webサイトのセキュリティを守るために欠かせません。
SSLサーバー証明書はサーバー会社に申し込んで発行してもらい、WebサイトをSSL対応にします。 ただし、有効期限があるためWebサイト公開後も定期的な更新作業が必要です。
3-4.CMSやSNSの仕様変更・バージョンアップ管理
CMSやSNSの仕様変更・バージョンアップ管理も、Webサイトの保守運用で対応する必要があります。
CMSとは「Contents Management System」のことで、Webサイトのコンテンツを一元的に保存・管理するシステムのことです。HTMLやタグなどの知識がなくても手軽にWebサイトの作成・更新ができるシステムで、代表的なCMSにWordPressがあります。
CMSの仕様変更やバージョンアップが行われる際に、稀に互換性の不具合などが生じるケースもあるため、専門知識を持つWeb制作会社に委託すると安心です。
また、近年ではWebサイトとInstagram・TwitterなどのSNSを連携して運用する企業が増えています。 SNSの仕様変更やバージョンアップに素早く対応しないと、リアルタイムで発信したい情報が表示されないなどトラブルが生じるケースもあり、機会損失につながるリスクがあります。
この場合も、CMSの仕様変更・バージョンアップ管理と同様、専門知識を持つWeb制作会社に委託するのが一般的です。
3-5.最新のブラウザ・端末への対応
Webサイト・システムの保守運用には、最新のブラウザ・端末への対応も含まれます。
Webサイトを閲覧するためのブラウザには、「Google Chrome」「Microsoft Edge」「Safari」などがあり、Webサイトの制作時には、これらのブラウザでWebサイトがきちんと表示されるか確認します。 また、パソコン・スマホ・タブレットなど各端末でも、Webサイトの表示が崩れていないか確認することが必要です。
しかし、Webサイト公開後も、それぞれのブラウザが定期的にバージョンアップを行い、パソコン・スマホ・タブレットなどの端末も次々に最新機種が登場します。 そこで、最新のブラウザと端末を使って、Webサイトが正常に表示されるかを確認する作業が発生します。
3-6.ファイルの管理・バックアップ
ファイルの管理・バックアップは、セキュリティの観点からもWebサイト・システムの保守運用で重要な項目の1つです。
Webサイトでは、画像やテキストなどさまざまなデータ・ファイルが使用されます。 これらはWebサイト公開後に不要になるわけではなく、修正・更新などの作業時に必要となるため適切に管理しなければなりません。
また、過去のデータは、分析や調査の際に必要になるケースもあります。
そこで、重要なデータ・ファイルのバックアップが取れているかを確認し、ハードウェアの故障や人為的ミスで消失しないよう備えます。 バックアップは一度取れば終わりではなく、定期的に更新する必要があります。
3-7.コンテンツの更新・修正
Webサイトのコンテンツは、随時更新・修正し運用していく必要があります。
コンテンツをそのまま放置しているWebサイトは、アクセス数のアップが期待できないだけでなく、検索エンジンからの評価も下げてしまうリスクがあります。 そこで、テキスト・写真・画像の修正・削除・追加および掲載情報の更新を行い、Webサイト内の情報を常に最新の状態にしておくことが大切です。
また、近年ではコンテンツの更新頻度よりも、コンテンツの質が重要視されています。 質の高いコンテンツを作成するために、文章作成や写真撮影を専門業者に依頼するケースが増えています。
3-8.サーバー・CMSのセキュリティ対策
Webサイト・システム保守運用の業務には、サーバー・CMSのセキュリティ対策も含まれます。
近年、サーバー・CMSの脆弱性やセキュリティホールを狙った攻撃が増えています。 サイト改ざんや情報漏洩などの被害は、企業の信頼や存続そのものにも大きな影響を与える重大問題です。 そこで、定期的にセキュリティ対策を行い、年々巧妙化するサイバー攻撃に備えておかなければなりません。
3-9.アクセス解析・分析
アクセス解析・分析業務が保守運用なの?と思われるかもしれませんが、
Webサイトやシステムの改善点を見つけるための手段としては保守運用の範囲に含まれます。
Webサイトの目的には、ブランディング・新規顧客の獲得・商品やサービスの販売・優秀な人材の雇用など、さまざまなものがあります。 Webサイト公開後に、これらの目的が達成できているかを確認し、課題の分析や改善につなげることが大切です。
そこで、アクセス解析を行いユーザのニーズを把握し、改善後の結果をさらに分析してよりよいWebサイトへ育てていきます。
アクセス解析ツールには、GoogleアナリティクスやGoogle Search Consoleなどがあり、課題を数値化して分析しながら細かい改善を繰り返すのに効果的です。
3-10. 集客コンサルティング
Webサイトの「運用」施策の1つとして、集客コンサルティングも保守運用の範囲に含まれます。
これは、SEO対策やコンテンツマーケティングなど、本格的な集客を行いたい場合に発生する作業です。 Webサイトを公開してから確実に集客につなげるには、専門的なノウハウが必要です。
集客施策は業種・商品・サービスなどにより異なりますが、集客実現のための仕組みを構築するため、SNS連携やSEO対策を実施する方法が挙げられます。
4.Webサイト・システムの保守運用にかかる費用は?
Webサイト(ホームページ)・システムの保守運用にかかる費用は、対応範囲や依頼先により異なります。 一般的な保守運用にかかる費用の目安は以下のとおりです。
- ~1万円
サーバー・ドメイン・SSLサーバー証明書を自社で更新・管理する際の費用目安です。 一部のWeb制作会社が格安プランを提供している場合もあります。
- 1~3万円
最低限の更新・管理に加えて、コンテンツ面でのサポートも依頼したい場合の費用相場です。 月数回のコンテンツ更新に加え、不具合の問い合わせにも対応してもらえるケースがあります。
- 3~10万円
Webサイトの包括的な保守業務を依頼したい場合の費用相場です。 CMSの管理や月次のパフォーマンスのレポートなど、広範囲のサポートが受けられます。
- 10万円~数百万
Webサイトの集客も含め、総合的なコンサルティングを依頼する場合の費用相場です。
Webサイト・システムの保守運用費用は、保守リソースの確保や月あたりの稼働ボリュームを想定して月額固定で発注するのが一般的ですが、固定の範囲や確保していたリソースでは対応できない施策が発生した場合は、別料金を見積もる場合が多いです。
以下のような例は専門要員のアサインが必要になったり、稼働が月額固定費に収まらずに別見積もりが必要になる可能性があるでしょう。
- Webサイトで使用していたプラグインがCMSのアップデートにより動作しなくなり、追加機能の開発が必要になった
- Webサイトに脆弱性が認められ、対象範囲の調査と修正が必要になった
5.Webサイト・システムの保守運用をWeb制作会社に依頼する際に押さえておきたいポイント
Webサイト(ホームページ)・システムの保守運用をWeb制作会社に依頼する際のポイントは山ほどありますが、ここでは特に押さえておきたい以下3点をお伝えします。
- 依頼する作業の範囲・費用を明確にする
- Webサイト・システム開発時に保守運用も依頼する
- 信頼できるWeb制作会社に依頼する
5-1.依頼する作業の範囲・費用を明確にする
保守運用の作業範囲・費用は、認識相違トラブルが起きやすいため注意が必要です。 どこまでが費用内での対応範囲に含まれるのかを事前に確認するか、保守運用の予算を多めに確保しておくようにしましょう。
どんな対応が必要になるか分からない場合は、Web制作会社に想定される対応と必要費用の提示をお願いするのがおすすめです。
また、保守運用の費用は、月額定額制・従量課金・年間一括清算または都度見積もりを出す方法があります。 作業範囲や更新頻度などにより費用が変わるため、自社のニーズに合わせて最適な料金プランを選びましょう。
5-2.Webサイト・システム開発時に保守運用も依頼する
Webサイト・システムの新規開発やリニューアルを行った際、以降の保守運用もセットで依頼するようにしましょう。
Web制作会社にとって、自社で手掛けたWebサイトやシステムの保守運用はやりやすく、時間やコスト面で有利になると考えられます。 不具合時の対応なども、ある程度の予想が立てやすいでしょう。
また、保守運用の話は、Webサイト・システム公開時ではなく制作依頼時に行うようにしましょう。公開してからの相談では費用や時期などの条件が合わず依頼できない、ということも起こりえます。そうすると、さらに時間とコストがかかってしまいます。
なお、若干話がそれますが、ドメイン・サーバーの所有権やテキスト・画像などコンテンツの著作権がどこに帰属しているのかも確認しておくことをおすすめします。 これらがWeb制作会社に帰属している場合、発注先を変更する際にトラブルになるため注意が必要です。
5-3. 信頼できるWeb制作会社に依頼する
第2章Q5のアンケート結果(Q5.あなたが保守運用を依頼するとしたら、どのようなパートナーに発注したいですか)も参考に、信頼できるWeb制作会社に依頼するようにしましょう。
保守運用を依頼するWeb制作会社とは、長期にわたる付き合いになります。 Web制作会社の力量や得意不得意だけでなく、窓口となる担当者との相性や、コミュニケーション手段を確認して、緊急時にもすぐに対応してもらえるか見極める必要があるでしょう。
Web制作会社の選び方については以下の記事も公開しているので、ぜひご覧ください。
6.サービシンクのご紹介
私たち株式会社サービシンクは、2010年設立の不動産業界に特化したWeb制作・システム開発会社です。Webコンサルティング〜制作/開発〜保守運用まで広い知識と技術を有し、ワンストップ提供が可能です。
6-1.【特長1】不動産業界特化
不動産業界の制作実績数だけでなく、業界の業務・情報流通や管理の手段・各種システムなどの業界常識も徹底カバー。効果的な提案を評価いただいています。
6-2.【特長2】Webサービス開発を総合支援
- Webコンサルティング
Web開発ナレッジを強みとした事業コンサルティングを提供。既に開発体制が決まっているプロジェクトからも、陣頭指揮をお任せいただいています。
- Webサイト・ホームページ制作
施策効果や運用のしやすさを重要視した制作を提供します。既存CMSへの繋ぎこみや、載せ替え対応、外部サービスとの連携、原稿・コンテンツ作成、マニュアル作成などもご相談ください。
- システム開発・インフラ開発
大規模スクラッチ開発のナレッジと実績を強みとした効果的な提案とプロジェクト管理を提供。業務システムやAPIなど各種システム開発のほか、インフラ構築もお任せください。
- 保守運用
Webサイト・システムの障害対応と復旧をはじめとした保守対応や掲載情報の更新運用を提供。セキュリティや性能改善のためのご提案も随時行います。
6-3.【特長3】1000万円超の大型開発実績多数
大型開発には、技術力だけでなく高いプロジェクト管理能力とスキルが要求されます。サービシンクは大規模スクラッチ開発のナレッジと実績を強みとしています。
6-4.【特長4】膝をつきあわせた打ち合わせが得意
コミュニケーション中に発生した認識齟齬が後に致命的な問題に発展することを防ぐため、お客様の表情や声の聞こえる打ち合わせを大事にしています。(東京と京都に拠点)
6-5.【特長5】徹底したセキュリティ対策
株式会社サービシンクはプライバシーマークを取得しています。セキュリティ対策に細心の注意を払い、50万件を超える顧客情報の管理案件もお任せいただいています。
6-6.保守運用 対応例
基本保守 | ● Webサイト・システムの保守と最適化 ● 掲載情報の更新 ● エラー監視 ● CMS(WordPress等)やプラグインの管理と最適化 |
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拡張 | ● 追加機能開発 |
インフラ管理 | ● サーバ・ドメイン・SSL証明書の管理と最適化 ● システムの拡張性の確保 ● データベースの管理と最適化 ● 開発環境・テスト環境の管理と最適化 |
セキュリティ | ● セキュリティ監視と対策 |
バックアップ・障害対応 | ● 最新ソースコードの管理更新 ● バックアップと復旧 ● 障害対応と復旧 |
パフォーマンス管理 | ● 性能監視と最適化 |
外部連携 | ● 外部連携の管理と最適化 |
資料管理 | ● 仕様書・マニュアルの管理更新 |
サポート | ● ユーザーサポート ● 問い合わせ対応 |
7.まとめ
Webサイト(ホームページ)・システムの保守運用が必要である理由や業務内容についてまとめました。保守運用には幅広い知識と技術が要求されるため、専門のWeb制作会社に依頼するのが得策です。
私たちサービシンクは不動産業界の制作実績やナレッジに特化しておりますが、提案をご評価いただき他業界からも発注をいただいております。保守運用に関して何をどう依頼したらよいか分からない場合もご相談に乗りますので、ぜひお気軽にお問い合わせください。
Webサイト・システムの
お悩みがある方は
お気軽にご相談ください
出張またはWeb会議にて、貴社Webサイトの改善すべき点や
ご相談事項に無料で回答いたします。