野村不動産株式会社 プラウドオーナーズクラブ (現:野村不動産グループカスタマークラブ)

オンプレミスサーバの老朽化にともない、クラウドサーバへの移管・保守を担当。システムアップデート・セキュリティ対策全般も実施。


野村不動産様プラウドオーナーズサイト2011年版TOPページ

野村不動産株式会社様

URLhttps://www.nomura-re-cc.jp/ へ統合
業界業種不動産
サイト種別サービスサイト
プロジェクト期間2010年〜2015年
担当範囲調査
- 競合調査・ヒューリスティック調査

戦略立案
- 企画立案・構成案作成・UI/UX設計

制作/開発
- デザイン・マークアップ・スクラッチでのCMS機能開発・システム開発・インフラ構築・セキュリティ対策

運用
- 機能追加開発・保守・ソースコード管理
デバイスPC/スマートフォン

お客様の状況

野村不動産で展開してる自社物件の購入者向けの会員サイト「プラウドオーナーズ( 2015年に「野村不動産グループカスタマークラブ」にリニューアル )」を運用しているオンプレミスサーバの老朽化に伴い、サーバの刷新が必要になった。

サーバ刷新に伴う要件

  • 野村不動産の「プラウドオーナーズ」は従前、自社ブランド物件の紹介サイト「プラウド」サイトとサーバを共用していたため、「プラウド」サイト側のプロモーション施策によるアクセス増加の引きずられサイト表示に影響がでていたのをそれを避ける形でのサーバ構築
  • それまでのオンプレミスサーバにおいて、機材故障によるサーバの安定稼働に懸念があったため、クラウドサーバを前提としたサーバ構築
  • 24時間365日サーバの有人監視ができる体制の構築
  • 既存環境においてアップデートできていなかった、OS・ミドルウェアのバージョンアップ
  • 移管前のシステム開発会社が「スクラッチで開発をしているCMS(コンテンツマネジメントシステム)」の機能に関する仕様書が全くないため、ソースコード、バッチ処理などのプログラムより、プログラム仕様・業務要件の把握
  • ミドルウェアのメジャーバージョンアップデートに伴い、Webアプリケーションの全面的なリファクタリング
  • 処理速度向上のため、データベースソフトの刷新と、既存環境からのデータの移管
  • マンション・一戸建ての物件ページを制作している制作会社が野村不動産のサーバに随時アップロードをする必要があるため、アップロード領域ごとに適宜接続アカウントが発行できる仕組み化
  • 制作会社がサーバへのコンテンツファイルをアップロードする為の方法をとして「FTP」を廃止、セキュアな通信手段でアップロードできる仕組みの構築
  • 本番環境のファイルを更新する際に、セキュリティを担保できる公開処理方法の構築
  • スクラッチで開発をしているCMS(コンテンツマネジメントシステム)の移管に伴う機能追加・機能改修

 

実施策

1. インフラにおいてクラウドサーバの選定

  • オンプレミス型のサーバ運用で問題になっていたのが、
    「物理的なハードウェアの故障とそれに対してホットスタンバイ・コールドスタンバイ機器の準備コスト」
    「物理的にハードウェアが故障した時の復旧までの体制」
    「プロモーションによる瞬間的なトラフィック、アクセス増に際して柔軟な対応ができない」
    「サーバが応答しない場合にデータセンターに行かなければならないがその体制維持」
    が適切にできていないこと。
  • クラウドサーバを選択し、ハードウェアの故障における障害発生を軽減(データセンターの提示するSLAを元に判断)し、瞬間的なトラフィック増によってロードアベレージがあがりサーバの応答がなくなった場合でも遠隔での復旧が可能な環境を構築
  • サーバの台数やスペック選定には、既存サーバのアクセスログより「動的ファイル」「静的ファイル」「DBへのアクセスの有無」などを元にした設計をおこない、必要以上の月次のサーバコストにならないように設計

 

2. セキュリティ施策

  • 静的なページで運用している部分は当社以外の制作会社が制作・アップロードを行なうため、セキュリティ的にリスクがある「FTP」を廃止し、セキュリテイの担保ができる通信方法でのファイル納品ができるサーバ設定を実施
  • 制作会社が数社でコンテンツ更新をしており、それぞれが担当する領域をきめているのが野村不動産側であるため、ファイルをアップロードする領域ごとに権限を分けて運用できるサーバ構築
  • 制作会社からのアクセスに際し、認証方式をそれまでから刷新し、セキュリティへの対応を向上(セキュリティ施策になるため詳細は不記載)

 

3. 全体のリファクタリング

  • インフラの再構築によって採用をしたOSとミドルウェアが、メジャーバージョン単位でアップデートされた
  • 従前のシステム開発ベンダーが構築していたWebアプリケーションをOS、ミドルウェアのアップデートに応じてリファクタリング
  • システム仕様書がゼロであったため、従前のサーバの設定・ソースコードの解析を行い、仕様理解を行なう
  • その過程で確認ができた既存のバグ修正を実施
  • クラウドサーバになったもののサーバへの負荷をあげず運用ができるように、Webアプリケーション、データベースのSQLなどを徹底してチューニングし、従前の環境からサーバ台数は半分に変更。

 

成果

サーバの切り替えに際してDNS変更後、30分程度で新サーバに全アクセスを安定的に移行。 プロジェクトにおいてBacklogを導入し、クライアント側と一緒に受け入れテスト・バグフィックスにおいて抜けもれ・重複なく潰していく事を実施 クライアントのサーバにアクセスしている数十社の制作会社様のアクセスに関しても以前よりセキュアな状態でのアクセス方針に変更。本番公開についても本番サーバへ不意なファイルを公開してしまわないように「コンテンツ配信システム」を独自で開発。ただし、ユーザインターフェースとしてはボタンを押下するだけで実施が可能な形式を採用 従前に平日の営業時間以外(土日、深夜帯)等にアクセス負荷が上がった際にクライアント側、保守運用ベンダー側での対応負荷が極めて高かったが、24時間365日の有人保守監視の体制を構築することで、急なアクセス負荷においても、サイトのダウンタイムから復旧の大幅な時間短縮

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