野村不動産株式会社 プラウドウェブ セレクトシステム

住宅購入者がドアや床材などの希望を選択できるシステムを新規構築。既存の申込書(紙)との併用を可能にしつつ、購入者・管理者の負担を減らす仕組みを実装。これまでの発注ミスや管理負荷の大幅な減少に繋がった。


野村不動産様セレクトシステムお客様登録画面デザイン

野村不動産株式会社様

業界業種不動産
サイト種別システム
担当範囲調査
- 競合調査

戦略立案
- 企画立案・構成案作成・UI/UX設計

制作/開発
- デザイン・マークアップ・システム開発・インフラ構築・基幹システム連携・SEO対策・セキュリティ対策

運用
- 保守・ソースコード管理
デバイスPC

 

お客様の状況

野村不動産様では住宅購入者がドアや床材などの各所購入者が選択形式で希望の部材を選べる「セレクトプラン」と呼ばれるサービスがあるが、購入者に紙ベースで希望を受け取っていました。

その運用での問題として、

  • 紙ベースの申込みではあるが、最終的に建築をしているゼネコンに発注をするため、ミスが全くできず、人によるチェックを数回繰り返してゼネコンに提出をしており、チェック工数が過負荷になっている。
  • セレクトプランの紙による申込書を野村不動産がユーザより受領するタイミングから基幹システムに登録するまでの日程がシビアであるため、それを許容できるシステムになってなければならない。
  • セレクトプランの選択肢がある程度の「選択ができる箇所(ドアや床材等)」はある程度決まっているが、「選択肢の詳細」自体はほぼすべての物件で異なる上、「Aを選んだ人はBとCの選択肢が出てくる」といった親子設問の形式のものがあり、それらを自由に任意の設問ができるようにする必要がある。
  • 物件購入者の全員がWebを利用している訳ではないため、紙ベースでの申込み書の発行・受領のフローは残す必要がある。その受領した紙を元にして、野村不動産側の社内で申込み内容を登録する仕組みが必要となる。
  • システム化に際しては運用として残る紙資料としての「お客様への申込書」から「ゼネコンまでの発注書」をPDF形式、Excel形式などで出力できるようにしてもらいたい。
  • お客様がセレクトシステムを登録する仕組みは、選択肢を選ぶだけとし、文字ベースで何かを登録する機能は不要にしたく、PC・スマホの両方で使えるものとしたい。
  • セレクトプランの選択期日までに登録をしていないユーザを抽出でき、追客ができる必要がある

 

実施策

1.各物件ごとの複雑なセレクトプランの選択肢設定機能

  • 開発時点で野村不動産様側で販売をしている物件における「セレクトプラン」を一通り用意をいただき、設問形式のパターンの洗出しをおこなう。
  • 設問作成は野村不動産社内の物件担当者でも運用をすることを想定して、できる限り直感的に登録ができるようにする。
  • 「Aを選択した場合のみ1と2の選択肢がでてくる。Bを選択した場合には1と3の選択肢が出てくる」といった設問の選択に応じて次の設問選択肢が可変する親子設問が作成できるようにする機能開発
  • 分譲マンションでは1つのフロアで間取りの形式で「A Type」「B Type」といった呼称で複数の部屋パターンがあり、設問選択肢は
    ・1の設問はA TypeとB Typeでのみ表示される
    ・2の設問は全部の住戸で選択肢となる
    ・3の設問はA Type以外の残り全部で選択肢となる
    といった複雑な設問設定が可能なシステムを構築

 

2. エンドユーザのセレクトプラン登録画面

  • 構築時点では野村不動産の会員組織「プラウドクラブ」のアカウントに対して、購入者はレイヤーが異なることからセレクトプラン登録サイトでは改めてアカウント発行が必要になる。
    セレクトプランは、購入申込みに紐づくものであるため、セレクトプラン登録機能では個人情報はログインを行なうための最低限のものにする方針とした。
  • 構築時点でも、既に時代としてはモバイルファーストだったことからスマートフォン対応は必須として構築。
    利用者のターゲット年齢層との兼ね合いからセレクトプランの設問選択の際に、スマートフォン・タブレットでタップしやすいボタン等を考慮。

 

3. 1つの物件を複数の期間で販売する「販売期」対応

  • 新築分譲マンションの場合、一つのマンションの住戸を複数会に分けて販売をおこなう「販売期」という売り方があり、その販売期に対象となる住戸を選択ができるようにする必要がある。
  • 販売期単位で取りまとめをしてゼネコンまで発注するため、販売期単位で取りまとめができるように住戸を管理する機能を構築
  • 販売期で売れ残る場合があり、当該住戸を翌販売期にずらして再販する設定が登録できるようにする仕様構築。
  • 物件購入者は複数の住戸に対して購入申込みをすることがあり、申し込みをする複数の住戸それぞれでセレクトプランへの申込みが可能な機能とするが、都度アカウントを発行することなく、1つのアカウントで複数住戸へのセレクトプランの登録が可能にする。

 

4. 既存のCMSの物件情報とのデータ連携対応

  • この機能では「特定の住戸」に対して「セレクトプラン設問設定」「セレクトプランへの回答」が紐づくため、対象物件の住戸マスターと紐付ける必要がある。
    住戸マスターを取り込み、販売期の設定および、一部の住戸で「セレクト対象外」の住戸の設定ができるようにする機能の開発

 

5. 物件の設問選択肢の作成の対してのBPO対応

  • 基本的にはクライアントの社内で運用をしているスクラッチ開発のCMSではあるが、セレクトプランの設問作成が画像編集等を含むものであるため、サービシンク側でにBOP(ビジネス・プロセス・アウトソーシング)での受け入れ体制の要望を受け、対応チームを構築。
  • 各物件単位での素材のやり取り、担当者や連絡方法についてのマニュアル化し、データ提供後、テストアップまでの設問作成をサービシンク社内でおこなうようにする。
  • セレクトプランの登録機能については、マニュアルを作成をして、始めて触る人であっても設問設定〜ユーザ等の登録状況の把握をする詳細を記載。

 

成果

もともと紙ですべて受け付けをしていたセレクトプランの要望をシステム化したことで、「紙の集計」「集計ミス」「期限日までの未登録者の抽出と追客」「ゼネコンへの各住戸の発注へのヌケモレ」を一括して防ぐことが可能になった。 エンドユーザの登録に関しては、容易な会員登録によって離脱率はほぼない状態を確立。 システム側での設問作成は住戸単位で異なる要素があるため、どうしても複雑になるが、一方でエンドユーザ側は特定の住戸を選ぶことから「設問を2〜8つ選択するだけ」といったユーザーインターフェースになったことで、回答率が向上。 従前の紙での申込書は「当該マンションの全住戸で汎用的につかえるもの」を用意していたが、その結果として回答する必要がない設問への回答用紙も記載があった。今回の「住戸単位の申込用紙」を帳票として出力する機能を設けたことで、紙登録のエンドユーザにとっても迷いのない用紙を出力することができた。

体制

野村不動産株式会社

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